天体衝突
- 2017/10/17
- 17:00
地球に天体が衝突する可能性は?
はじめに
今までもいろいろな予言があり、惑星衝突に
より地球が滅びるという話はありましたが
今年の9月23日にも「惑星X」なる星が地球に
衝突して人類は滅亡するという話があった
ようです。
宇宙は生きている
私たちが生存する地球は太陽系の一惑星
です。
太陽系は、誕生当初には惑星同士が衝突し
たり、太陽に飲み込まれる惑星があったりと
激しい時期があったようですが、今は安定し
ています。
太陽系の惑星同士は重力的に釣り合い
軌道は安定しているので、地球に他の惑星
が衝突するということは考え難いのですが
無数の彗星や小惑星の軌道はそうではない
ので、太陽系の内側に入り込んでくることも
あるわけです。
天体衝突は現実の脅威
地球上の各地にあるクレーターの多くは天体
衝突の跡といわれます。
6、500万年前にメキシコ沖に小惑星が衝突した
こともわかっています。
最近では、2013年にロシア連邦の
チェリャビンスク州付近で発生した隕石の落下
があります。1,500人以上がけがをし、7,400の
建物が被害を受けるという、大規模な災害と
なりました。
地球は、天体衝突の危険に絶えず、さらされて
いるわけです。
リアル天体衝突
1994年に起きた、木星への天体衝突がそれです。
人類が初めてリアルタイムで観測した大規模な
天体衝突の瞬間となりました。
シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に向かい
木星の重力により砕かれた彗星は、列をなして
木星に突っ込んでいったのです。
衝突により地球より大きな火の玉ができるのを
観測し、太陽系で観測された最大級の爆発と
いわれました。
もし、これが地球に衝突していたら、地球の生命
は全滅していたのでしょう。
衝突回避の動き
このような契機から、世界中の天文台で地球の
軌道と重なるような天体がないか、現実の問題
として観測されるようになりました。
その結果、地球への衝突が懸念される天体の
数は1万6千あり、しかも毎日5個のペースで
増え続けていることもわかりました。
地球防衛会議
宇宙関連の学者から構成される国際宇宙航行
アカデミー(IAA)(国連承認の非政府組織)では
地球防衛会議(PDC)を開催し、国際的な議論を
行っています。
実は、この地球防衛会議、今年の5月に東京の
日本科学未来館で開催されました。
今回の地球防衛会議では、架空の小天体の接近
を想定したシミュレーション(演習)が行われ
ました。
架空の小天体のプロフィールは
直径が100から250メートル
10年後、日本近海から北大西洋のどこかに落ち
る可能性があり。
研究者たちは、小天体の組成の分析や、衝突した
時の衝撃の予測、そして衝突回避の方法の
検討など、いくつかのグループに分かれて
さまざまな角度から対策を話し合ったそうです。
具体的な衝突回避方法
衝突回避方法については、次のようなことが
考えられているようです。(アイデア段階)
衝突方法
爆弾や人工物を当てて軌道を変える。
欠点
破片の発生、落下の恐れがある。
スロープッシュ方法
緩やかに軌道を変える。
①けん引方式
小天体に探査機を近接させ、探査機を操作
することで軌道をずらす。
②塗料吹きつけ方式
探査機を使い、小天体に特殊な塗料を吹き
かける。
小天体は太陽の周りを回りながら同時に自転
もしているので、太陽によって温められた面が
影に入ると熱が放射され、これがわずかな力と
なり天体の軌道に影響する。
小天体に色をつけることで、熱の吸収率を変え
軌道を変化させるという考え。
欠点
両方とも時間がかかる。
おわりに
天体衝突に関して言えば、木星に感謝では
ないでしょうか。
なぜなら、巨大で大きな重力を持つ木星が
小惑星や彗星を防ぐ位置にいて、地球を守
っているからです。
木星がそこになかったら、地球に隕石が落ち
る確率は、1000倍になるともいわれます。
それでも、少ない確率ながらも衝突の可能
性はゼロではないので、想定外では済まされ
ない気がします。
ミサイルもですが、本当は宇宙のことを考え
る方が大事だと思うのですが。
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はじめに
今までもいろいろな予言があり、惑星衝突に
より地球が滅びるという話はありましたが
今年の9月23日にも「惑星X」なる星が地球に
衝突して人類は滅亡するという話があった
ようです。
宇宙は生きている
私たちが生存する地球は太陽系の一惑星
です。
太陽系は、誕生当初には惑星同士が衝突し
たり、太陽に飲み込まれる惑星があったりと
激しい時期があったようですが、今は安定し
ています。
太陽系の惑星同士は重力的に釣り合い
軌道は安定しているので、地球に他の惑星
が衝突するということは考え難いのですが
無数の彗星や小惑星の軌道はそうではない
ので、太陽系の内側に入り込んでくることも
あるわけです。
天体衝突は現実の脅威
地球上の各地にあるクレーターの多くは天体
衝突の跡といわれます。
6、500万年前にメキシコ沖に小惑星が衝突した
こともわかっています。
最近では、2013年にロシア連邦の
チェリャビンスク州付近で発生した隕石の落下
があります。1,500人以上がけがをし、7,400の
建物が被害を受けるという、大規模な災害と
なりました。
地球は、天体衝突の危険に絶えず、さらされて
いるわけです。
リアル天体衝突
1994年に起きた、木星への天体衝突がそれです。
人類が初めてリアルタイムで観測した大規模な
天体衝突の瞬間となりました。
シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星に向かい
木星の重力により砕かれた彗星は、列をなして
木星に突っ込んでいったのです。
衝突により地球より大きな火の玉ができるのを
観測し、太陽系で観測された最大級の爆発と
いわれました。
もし、これが地球に衝突していたら、地球の生命
は全滅していたのでしょう。
衝突回避の動き
このような契機から、世界中の天文台で地球の
軌道と重なるような天体がないか、現実の問題
として観測されるようになりました。
その結果、地球への衝突が懸念される天体の
数は1万6千あり、しかも毎日5個のペースで
増え続けていることもわかりました。
地球防衛会議
宇宙関連の学者から構成される国際宇宙航行
アカデミー(IAA)(国連承認の非政府組織)では
地球防衛会議(PDC)を開催し、国際的な議論を
行っています。
実は、この地球防衛会議、今年の5月に東京の
日本科学未来館で開催されました。
今回の地球防衛会議では、架空の小天体の接近
を想定したシミュレーション(演習)が行われ
ました。
架空の小天体のプロフィールは
直径が100から250メートル
10年後、日本近海から北大西洋のどこかに落ち
る可能性があり。
研究者たちは、小天体の組成の分析や、衝突した
時の衝撃の予測、そして衝突回避の方法の
検討など、いくつかのグループに分かれて
さまざまな角度から対策を話し合ったそうです。
具体的な衝突回避方法
衝突回避方法については、次のようなことが
考えられているようです。(アイデア段階)
衝突方法
爆弾や人工物を当てて軌道を変える。
欠点
破片の発生、落下の恐れがある。
スロープッシュ方法
緩やかに軌道を変える。
①けん引方式
小天体に探査機を近接させ、探査機を操作
することで軌道をずらす。
②塗料吹きつけ方式
探査機を使い、小天体に特殊な塗料を吹き
かける。
小天体は太陽の周りを回りながら同時に自転
もしているので、太陽によって温められた面が
影に入ると熱が放射され、これがわずかな力と
なり天体の軌道に影響する。
小天体に色をつけることで、熱の吸収率を変え
軌道を変化させるという考え。
欠点
両方とも時間がかかる。
おわりに
天体衝突に関して言えば、木星に感謝では
ないでしょうか。
なぜなら、巨大で大きな重力を持つ木星が
小惑星や彗星を防ぐ位置にいて、地球を守
っているからです。
木星がそこになかったら、地球に隕石が落ち
る確率は、1000倍になるともいわれます。
それでも、少ない確率ながらも衝突の可能
性はゼロではないので、想定外では済まされ
ない気がします。
ミサイルもですが、本当は宇宙のことを考え
る方が大事だと思うのですが。
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