脳のゴミ掃除
- 2020/01/28
- 13:15
脳のゴミ掃除
自分の身の回りの掃除もままならないのに
「脳のゴミまで手が回らない」というところ
ですが、脳にゴミがたまりすぎると大変な
ことになるようです。
以下、テレ東「主治医が見つかる診療所」
(2020.1.23放送)の要約です。
認知症とは
ただのもの忘れとは異なり
正常だった記憶や知識などが何らかの原因
で低下し、日常生活に支障が出てきた状態
のことです。
認知症データ
主な認知症の割合
アルツハイマー型(67.6%)
脳の神経細胞が死んでしまうタイプ
脳血管性(約19.5%)
脳梗塞や脳出血などによって発症する
レビー小体型(約4.3%)
脳内に異常なタンパク質(レビー小体)が
蓄積、脳細胞が破壊され認知機能が低下
その他(約8.6%)
細菌やウィルスによる脳炎の後遺症として
起こる場合や、脳腫瘍によって起こる場合
など
認知症の診断者数(年齢別)
65~69歳(2.2%)
70~74歳(4.9%)
75~79歳(10.9%)
80~84歳(24.4%) 約4人に1人
85歳以上(55.5%)2人に1人以上
脳のゴミとは?
アミロイドβと呼ばれるたん白質の一種で
す。 アルツハイマー型認知症の最も大きな
原因とされるもので、人間が生活していく
上で一定の割合で生じるもので、そのゴミ
を処理する能力も人間は持っています。
ただ、加齢により脳のゴミを処理する能力が
低下して、ゴミが徐々にたまっていきます。
認知症にならないためには、アミロイドβを
ためないことが大事になります。
ゴミの処理方法
脳にたまったゴミは、脳を包んでいる脳脊髄
液の中に流され分解されています。
ただ、年齢とともにこのゴミを流して分解す
る力は衰えていきます。
そして、ゴミがたまり続けると、そのゴミが
脳細胞を破壊していきます。
ゴミは、何歳頃からたまり始める?
認知症の症状が出る20年前からたまり始め
ることがわかっています。
つまり、70歳で発症した人は50歳位からゴミ
がたまり始めていたことになります。
40代、50代の認知症対策はもちろん必要です
が、30~20代から認知症を考慮した生活習慣
を考える必要があります。
※ MCIスクリーニング検査
脳のゴミを排出する時に出る特別な物質
の量を測定して、MCI(認知症の前段階)の
リスクを調べます。
リスク判定
0.81~ リスク高め
中程度のリスクあり
(0.72)
リスク低め
0.62~
リスクほぼなし
脳のゴミがたまる要因
運動不足
最近の研究で、運動習慣を持つことで認知症
の有病率が低下することがわかっています。
睡眠不足
人間は睡眠中に脳のゴミを排出しています。
起床中は人間の脳脊髄液の流れはゆっくりで
脳のゴミを流す力はあまりありません。
しかし、睡眠中は自律神経やホルモンの働き
など様々な要因により脳に流れ込む脳脊髄液
の量が多くなり、脳のゴミを押し流してくれ
ます。
※ 認知症のリスクが低くなる睡眠時間は?
スペインマドリード大学病院の調査
(65歳以上の男女3286名を3年間追跡)
7時間です。
6時間以下の睡眠では、脳のゴミが十分に排出
できません。
また、長すぎてもよくなく、8時間以上の睡眠
ではリスクが高くなります。
脳のゴミを流す食材
認知症の発症率がアメリカの4分の1の国の
人たちが食べているものは?
インドはアルツハイマー型認知症の発症率
がアメリカの4分の1です。
インドの人たちが食べるカレーに使われる
スパイスのターメリック(ウコン)の成分の
クルクミンには、アミロイドβがたまるのを
抑えて分解する効果があることがわかりま
した。
脳が縮む
脳のゴミと同じく認知症の原因とされるこ
とに、脳の委縮があります。
脳の萎縮とは
脳細胞は、加齢とともに少しづつ縮んでいき
ます。
一般的には、30代から萎縮が始まり、60代で
脳の萎縮が確認できるようになります。
萎縮の速さや程度には個人差がありますが
アルツハイマー型認知症を発症した人では
かなりの頻度で脳の萎縮が起こっているこ
とがわかっています。
脳が萎縮する原因、生活習慣
加齢
ストレス
肥満
アルコール
などです。
※ アルコール依存症の場合は、脳萎縮が
高い割合でみられることは知られています
が、依存症ではない一般の人でも飲酒量に
比例して脳萎縮の程度が強くなることが
最近の調査により示されています。
脳細胞を増やす方法
脳の委縮は誰でも年齢とともに進みますが
生活習慣を変えることで、脳の萎縮の速さを
遅らせる可能性があります。
脳細胞が増える場所 → 海馬
海馬は脳の最も深いところにあり、体験した
ことを記憶する力や空間を認識する能力な
ど、人間が生きていく上で最も大切なことを
司る部分です。
形状がタツノオトシゴのようなので、英語名
の Sea horse を直訳して海馬と呼ばれる
ようになったそうです。
海馬の主な働き
記憶の整理係として、経験した出来事、味や
匂いなどの五感で得た情報を一時的に保存
します。
その後、記憶は大脳皮質と呼ばれる記憶の
倉庫に保管されます。
つまり、新しい記憶は海馬に保存されており
古い記憶は、大脳皮質に保存されています。
しかし、加齢などにより海馬の機能が低下
すると、新しい記憶が保存できなくなって
しまいます。
昔のことは覚えているのに、新しいことは
すぐ忘れてしまうという現象が起きます。
かかとドシンで脳細胞を活性
かかとを上げて
そもままドシンと落とします。
骨に振動が伝わることで、骨に含まれる
オステオカルシンという物質が分泌され
ます。
そのオステオカルシンは、脳の神経細胞を
活性化させることが最近の研究でわかった
のです。
参考
マインド食
認知症予防のために世界中で注目されてい
る食事法です。
(米国ラッシュ大学医療センターで考案)
認知症になっていない高齢者923人
(58~98歳)に10年間実践した結果
マインド食を実践すると認知症のリスクが
53%も減ることがわかりました。
どんな食事法?
15項目を設定
10項目 → できるだけ摂取したい食材
① 緑黄色野菜(週6回以上)
② 根菜類(1日1回)
③ ナッツ類(週5回以上)
④ 豆類(週3回以上)
⑤ ベリー類(週2回以上)
⑥ 魚(週1回以上)
⑦ 鶏肉(週2回以上)
⑧ 全粒穀物(1日3回)
⑨ オリーブオイル(優先的に使う)
⑩ ワイン(1日215mlまで)
5項目 → できるだけ避けたい食材
① 赤身の肉(週4回まで)
② バターやマーガリン(1日1さじ未満)
③ チーズ(週1回まで)
④ お菓子・スイーツ(週5回まで)
⑤ ファストフード・揚げ物(週1回まで)
15項目の中で、10項目以上守れるのが理想
ですが、研究では8項目守れた方でも35%
認知症が予防できたそうです。
まとめ
世の諸々の誘惑にマケズ
「かかと落とし」 などの運動をよくし
カレーを食べ
酒はあまり飲まず
夜は7時間ぐっすり眠る
そんな人間に私はなりたい
以上
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自分の身の回りの掃除もままならないのに
「脳のゴミまで手が回らない」というところ
ですが、脳にゴミがたまりすぎると大変な
ことになるようです。
以下、テレ東「主治医が見つかる診療所」
(2020.1.23放送)の要約です。
認知症とは
ただのもの忘れとは異なり
正常だった記憶や知識などが何らかの原因
で低下し、日常生活に支障が出てきた状態
のことです。
認知症データ
主な認知症の割合
アルツハイマー型(67.6%)
脳の神経細胞が死んでしまうタイプ
脳血管性(約19.5%)
脳梗塞や脳出血などによって発症する
レビー小体型(約4.3%)
脳内に異常なタンパク質(レビー小体)が
蓄積、脳細胞が破壊され認知機能が低下
その他(約8.6%)
細菌やウィルスによる脳炎の後遺症として
起こる場合や、脳腫瘍によって起こる場合
など
認知症の診断者数(年齢別)
65~69歳(2.2%)
70~74歳(4.9%)
75~79歳(10.9%)
80~84歳(24.4%) 約4人に1人
85歳以上(55.5%)2人に1人以上
脳のゴミとは?
アミロイドβと呼ばれるたん白質の一種で
す。 アルツハイマー型認知症の最も大きな
原因とされるもので、人間が生活していく
上で一定の割合で生じるもので、そのゴミ
を処理する能力も人間は持っています。
ただ、加齢により脳のゴミを処理する能力が
低下して、ゴミが徐々にたまっていきます。
認知症にならないためには、アミロイドβを
ためないことが大事になります。
ゴミの処理方法
脳にたまったゴミは、脳を包んでいる脳脊髄
液の中に流され分解されています。
ただ、年齢とともにこのゴミを流して分解す
る力は衰えていきます。
そして、ゴミがたまり続けると、そのゴミが
脳細胞を破壊していきます。
ゴミは、何歳頃からたまり始める?
認知症の症状が出る20年前からたまり始め
ることがわかっています。
つまり、70歳で発症した人は50歳位からゴミ
がたまり始めていたことになります。
40代、50代の認知症対策はもちろん必要です
が、30~20代から認知症を考慮した生活習慣
を考える必要があります。
※ MCIスクリーニング検査
脳のゴミを排出する時に出る特別な物質
の量を測定して、MCI(認知症の前段階)の
リスクを調べます。
リスク判定
0.81~ リスク高め
中程度のリスクあり
(0.72)
リスク低め
0.62~
リスクほぼなし
脳のゴミがたまる要因
運動不足
最近の研究で、運動習慣を持つことで認知症
の有病率が低下することがわかっています。
睡眠不足
人間は睡眠中に脳のゴミを排出しています。
起床中は人間の脳脊髄液の流れはゆっくりで
脳のゴミを流す力はあまりありません。
しかし、睡眠中は自律神経やホルモンの働き
など様々な要因により脳に流れ込む脳脊髄液
の量が多くなり、脳のゴミを押し流してくれ
ます。
※ 認知症のリスクが低くなる睡眠時間は?
スペインマドリード大学病院の調査
(65歳以上の男女3286名を3年間追跡)
7時間です。
6時間以下の睡眠では、脳のゴミが十分に排出
できません。
また、長すぎてもよくなく、8時間以上の睡眠
ではリスクが高くなります。
脳のゴミを流す食材
認知症の発症率がアメリカの4分の1の国の
人たちが食べているものは?
インドはアルツハイマー型認知症の発症率
がアメリカの4分の1です。
インドの人たちが食べるカレーに使われる
スパイスのターメリック(ウコン)の成分の
クルクミンには、アミロイドβがたまるのを
抑えて分解する効果があることがわかりま
した。
脳が縮む
脳のゴミと同じく認知症の原因とされるこ
とに、脳の委縮があります。
脳の萎縮とは
脳細胞は、加齢とともに少しづつ縮んでいき
ます。
一般的には、30代から萎縮が始まり、60代で
脳の萎縮が確認できるようになります。
萎縮の速さや程度には個人差がありますが
アルツハイマー型認知症を発症した人では
かなりの頻度で脳の萎縮が起こっているこ
とがわかっています。
脳が萎縮する原因、生活習慣
加齢
ストレス
肥満
アルコール
などです。
※ アルコール依存症の場合は、脳萎縮が
高い割合でみられることは知られています
が、依存症ではない一般の人でも飲酒量に
比例して脳萎縮の程度が強くなることが
最近の調査により示されています。
脳細胞を増やす方法
脳の委縮は誰でも年齢とともに進みますが
生活習慣を変えることで、脳の萎縮の速さを
遅らせる可能性があります。
脳細胞が増える場所 → 海馬
海馬は脳の最も深いところにあり、体験した
ことを記憶する力や空間を認識する能力な
ど、人間が生きていく上で最も大切なことを
司る部分です。
形状がタツノオトシゴのようなので、英語名
の Sea horse を直訳して海馬と呼ばれる
ようになったそうです。
海馬の主な働き
記憶の整理係として、経験した出来事、味や
匂いなどの五感で得た情報を一時的に保存
します。
その後、記憶は大脳皮質と呼ばれる記憶の
倉庫に保管されます。
つまり、新しい記憶は海馬に保存されており
古い記憶は、大脳皮質に保存されています。
しかし、加齢などにより海馬の機能が低下
すると、新しい記憶が保存できなくなって
しまいます。
昔のことは覚えているのに、新しいことは
すぐ忘れてしまうという現象が起きます。
かかとドシンで脳細胞を活性
かかとを上げて
そもままドシンと落とします。
骨に振動が伝わることで、骨に含まれる
オステオカルシンという物質が分泌され
ます。
そのオステオカルシンは、脳の神経細胞を
活性化させることが最近の研究でわかった
のです。
参考
マインド食
認知症予防のために世界中で注目されてい
る食事法です。
(米国ラッシュ大学医療センターで考案)
認知症になっていない高齢者923人
(58~98歳)に10年間実践した結果
マインド食を実践すると認知症のリスクが
53%も減ることがわかりました。
どんな食事法?
15項目を設定
10項目 → できるだけ摂取したい食材
① 緑黄色野菜(週6回以上)
② 根菜類(1日1回)
③ ナッツ類(週5回以上)
④ 豆類(週3回以上)
⑤ ベリー類(週2回以上)
⑥ 魚(週1回以上)
⑦ 鶏肉(週2回以上)
⑧ 全粒穀物(1日3回)
⑨ オリーブオイル(優先的に使う)
⑩ ワイン(1日215mlまで)
5項目 → できるだけ避けたい食材
① 赤身の肉(週4回まで)
② バターやマーガリン(1日1さじ未満)
③ チーズ(週1回まで)
④ お菓子・スイーツ(週5回まで)
⑤ ファストフード・揚げ物(週1回まで)
15項目の中で、10項目以上守れるのが理想
ですが、研究では8項目守れた方でも35%
認知症が予防できたそうです。
まとめ
世の諸々の誘惑にマケズ
「かかと落とし」 などの運動をよくし
カレーを食べ
酒はあまり飲まず
夜は7時間ぐっすり眠る
そんな人間に私はなりたい
以上
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