がんを防ぐ知識
- 2019/05/21
- 16:55
がんを防ぐ知識
日本テレビ
「世界一受けたい授業」(2019.5.18)
「がんにならない方法」に学ぶ
の内容です。
がんの発生は、細胞のコピーミス
人の体には、約37兆個もの細胞があります。
1つの細胞は、約50回ほどコピーを繰り返し
た後、早いものでは3日で死にます。
しかし、コピーの間に何らかの理由でミス
が発生し、壊れた細胞ができます。 これが
がん細胞のもとになります。
普通の細胞と違い、がん細胞は制限なく
コピーを続けるため、拡大していきます。
がんが他の病気と比べて治りづらい理由
それは、がんが自分の体の一部だから
人間の体は、インフルエンザなどの
ウィルスや菌が侵入してきた時、自分以外の
ものを排除しようと、免疫が攻撃して体を
守ってくれます。
しかし、がんは元々自分の体の細胞なので
免役が、病気のもとと認識するのが遅く
攻撃しにくいため、治るのが遅くなります。
同じがんでも、治りやすい人と治りにくい
人がいる理由
がんにも個性があるからです。
人の顔がいろいろあるように、がん細胞も
千差万別です。
インフルエンザの薬は、多くの人に同じよう
に効きますが、がんの場合は、同じ胃がんと
いう診断でもがん細胞は異なるため、治療の
効果に差が出てしまいます。
がんは、遺伝する?
全てのがんが遺伝するわけではありません。
遺伝に影響されやすいがん
大腸がん
乳がん など
番組では、あまり説明してませんでしたが
「がん抑制遺伝子の異常」の遺伝とされます。
※ がんと遺伝子との関係は、本ブログの
NHKスペシャル「遺伝子」に記載があります。
遺伝に影響されにくいがん
肺がん
胃がん
咽頭がん
食道がん
腎臓がん
肝臓がん
甲状腺がん
すい臓がん
子宮頸がん など
家族ががんになるのは、食生活、生活環境が
似ているためです。
運動は効果的ですか?
激しい運動は逆効果です。
細胞を傷つけ、免疫機能が低下します。
ウォーキングのような適度な運動は、良い
ようです。
がん予防に効果的な食材とは?
近年、がん予防に効果が期待できる食材が
分かりました。
米国国立がん研究所が、がん予防に効果的な
食品を調査したところ、にんにくに含まれる
ジアリルトリスルフィドなどの成分が
がん細胞の増殖を抑えること
さらに、発がん性物質を体から排除する
酵素の働きを、活性化させる効果が期待でき
ることが分かりました。
にんにくは、体質に関係なく誰でもがん予防
が期待できる食べ物です。
1日、ひとかけら(2~5g)がオススメです。
ただし、有効成分がニオイに含まれるため
無臭にんにくでは効果がないそうです。
定期(がん)健診の意味
肺がんや腎臓がんなど、殆どのがん細胞は
20年~30年かかって大きくなるので
50歳でがんになった人は、20代からがん細胞
があったことになります。
定期健診で初期のがんとして見つければ
90%の確率で治すことができます。
がんになってしまった場合
免疫力は、生きがいを見つけると高まる場合
があります。
番組では、67歳の時、悪性リンパ腫
(血液のがん)で、すでに胃、脾臓、すい臓に
転移し、末期状態(ステージⅣ)余命3か月と
宣告され、手術で胃、脾臓を摘出、抗がん剤
治療も受けていた男性が、妻と約束した
「ヒマラヤ登山」を成し遂げ、その後50もの
山に登り、83歳まで、余命3か月から16年も
生き抜いた話を紹介していました。
がんは、治療法、気持ちで大きく変わる病気
です。 自分の体と相談しながら、新たな趣味
生きがいを見つけ、充実した生活を送ること
が大切だ、と結んでいました。
参考
「国立がん研究センター」作成
日本人を対象とした研究結果から定め
られた、科学的根拠に基づいた
「日本人のためのがん予防法」です。
日本人のためのがん予防法
(2016年8月31日現在)
喫 煙
たばこは吸わない。
他人のたばこの煙を避ける。
目標
喫煙者は、禁煙をしましょう。
吸わない人も他人のたばこの煙を避け
ましょう。
飲 酒
飲むなら、節度のある飲酒をする。
目標
飲む場合は、1日あたりアルコール量に
換算して約23g程度まで
(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本
焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウィスキーや
ブランデーならダブル1杯、ワインなら
ボトル1/3程度)。
飲まない、飲めない人は、無理に飲まない。
食 事
食事は偏らずバランスよくとる。
*塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
*野菜や果物不足にならない。
*飲食物を熱い状態でとらない。
目標
食塩は1日あたり男性8g、女性7g未満、特に
高塩分食品(たとえば塩辛、練りうになど)
は、週に1回未満に控えましょう。
身体活動
日常生活を活動的に過ごす。
目標
たとえば、歩行またはそれと同等以上の
強度の身体活動を1日60分行いましょう。
また、息がはずみ汗をかく程度の運動は
1週間に60分程度行いま しょう。
体 形
成人期での体重を適正な範囲に維持する。
(太りすぎない、やせすぎない)
目標
中高年期男性のBMI(体重kg/(身長m)2で
21~27、中高年期女性では21~25の範囲内
になるように体重を管理する。
感 染
肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染して
いる場合は適切な措置をとる。
機会があれば、ピロリ菌感染検査を。
目標
地域の保健所や医療機関で、一度は肝炎
ウイルスの検査を受けましょう。
機会があれば、ピロリ菌の検査を受けま
しょう。 感染している場合は禁煙する
塩や高塩分食品のとりすぎに注意する
野菜・果物が不足しないようにするなどの
胃がんに関係の深い生活習慣に注意し
定期的に胃の検診を受けるとともに、症状
や胃の詳しい検査をもとに主治医に相談
しましょう。
日本では、毎年、たくさんの人が、がんに
なっています。 がんの原因は1つではなく
複数の要因が関連して発生しますが
誰でも、高齢になれば、がんになる確率が
高くなります。 また、がん予防についての
研究からは、がんと生活習慣・環境の間に
深い関わりがみられます。 誰でも
生活習慣を改善することで、がん予防に
取り組むことができます。
がんにならないようにする努力は、健康
寿命を延ばすための努力でもあります。
以上
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日本テレビ
「世界一受けたい授業」(2019.5.18)
「がんにならない方法」に学ぶ
の内容です。
がんの発生は、細胞のコピーミス
人の体には、約37兆個もの細胞があります。
1つの細胞は、約50回ほどコピーを繰り返し
た後、早いものでは3日で死にます。
しかし、コピーの間に何らかの理由でミス
が発生し、壊れた細胞ができます。 これが
がん細胞のもとになります。
普通の細胞と違い、がん細胞は制限なく
コピーを続けるため、拡大していきます。
がんが他の病気と比べて治りづらい理由
それは、がんが自分の体の一部だから
人間の体は、インフルエンザなどの
ウィルスや菌が侵入してきた時、自分以外の
ものを排除しようと、免疫が攻撃して体を
守ってくれます。
しかし、がんは元々自分の体の細胞なので
免役が、病気のもとと認識するのが遅く
攻撃しにくいため、治るのが遅くなります。
同じがんでも、治りやすい人と治りにくい
人がいる理由
がんにも個性があるからです。
人の顔がいろいろあるように、がん細胞も
千差万別です。
インフルエンザの薬は、多くの人に同じよう
に効きますが、がんの場合は、同じ胃がんと
いう診断でもがん細胞は異なるため、治療の
効果に差が出てしまいます。
がんは、遺伝する?
全てのがんが遺伝するわけではありません。
遺伝に影響されやすいがん
大腸がん
乳がん など
番組では、あまり説明してませんでしたが
「がん抑制遺伝子の異常」の遺伝とされます。
※ がんと遺伝子との関係は、本ブログの
NHKスペシャル「遺伝子」に記載があります。
遺伝に影響されにくいがん
肺がん
胃がん
咽頭がん
食道がん
腎臓がん
肝臓がん
甲状腺がん
すい臓がん
子宮頸がん など
家族ががんになるのは、食生活、生活環境が
似ているためです。
運動は効果的ですか?
激しい運動は逆効果です。
細胞を傷つけ、免疫機能が低下します。
ウォーキングのような適度な運動は、良い
ようです。
がん予防に効果的な食材とは?
近年、がん予防に効果が期待できる食材が
分かりました。
米国国立がん研究所が、がん予防に効果的な
食品を調査したところ、にんにくに含まれる
ジアリルトリスルフィドなどの成分が
がん細胞の増殖を抑えること
さらに、発がん性物質を体から排除する
酵素の働きを、活性化させる効果が期待でき
ることが分かりました。
にんにくは、体質に関係なく誰でもがん予防
が期待できる食べ物です。
1日、ひとかけら(2~5g)がオススメです。
ただし、有効成分がニオイに含まれるため
無臭にんにくでは効果がないそうです。
定期(がん)健診の意味
肺がんや腎臓がんなど、殆どのがん細胞は
20年~30年かかって大きくなるので
50歳でがんになった人は、20代からがん細胞
があったことになります。
定期健診で初期のがんとして見つければ
90%の確率で治すことができます。
がんになってしまった場合
免疫力は、生きがいを見つけると高まる場合
があります。
番組では、67歳の時、悪性リンパ腫
(血液のがん)で、すでに胃、脾臓、すい臓に
転移し、末期状態(ステージⅣ)余命3か月と
宣告され、手術で胃、脾臓を摘出、抗がん剤
治療も受けていた男性が、妻と約束した
「ヒマラヤ登山」を成し遂げ、その後50もの
山に登り、83歳まで、余命3か月から16年も
生き抜いた話を紹介していました。
がんは、治療法、気持ちで大きく変わる病気
です。 自分の体と相談しながら、新たな趣味
生きがいを見つけ、充実した生活を送ること
が大切だ、と結んでいました。
参考
「国立がん研究センター」作成
日本人を対象とした研究結果から定め
られた、科学的根拠に基づいた
「日本人のためのがん予防法」です。
日本人のためのがん予防法
(2016年8月31日現在)
喫 煙
たばこは吸わない。
他人のたばこの煙を避ける。
目標
喫煙者は、禁煙をしましょう。
吸わない人も他人のたばこの煙を避け
ましょう。
飲 酒
飲むなら、節度のある飲酒をする。
目標
飲む場合は、1日あたりアルコール量に
換算して約23g程度まで
(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本
焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウィスキーや
ブランデーならダブル1杯、ワインなら
ボトル1/3程度)。
飲まない、飲めない人は、無理に飲まない。
食 事
食事は偏らずバランスよくとる。
*塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。
*野菜や果物不足にならない。
*飲食物を熱い状態でとらない。
目標
食塩は1日あたり男性8g、女性7g未満、特に
高塩分食品(たとえば塩辛、練りうになど)
は、週に1回未満に控えましょう。
身体活動
日常生活を活動的に過ごす。
目標
たとえば、歩行またはそれと同等以上の
強度の身体活動を1日60分行いましょう。
また、息がはずみ汗をかく程度の運動は
1週間に60分程度行いま しょう。
体 形
成人期での体重を適正な範囲に維持する。
(太りすぎない、やせすぎない)
目標
中高年期男性のBMI(体重kg/(身長m)2で
21~27、中高年期女性では21~25の範囲内
になるように体重を管理する。
感 染
肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染して
いる場合は適切な措置をとる。
機会があれば、ピロリ菌感染検査を。
目標
地域の保健所や医療機関で、一度は肝炎
ウイルスの検査を受けましょう。
機会があれば、ピロリ菌の検査を受けま
しょう。 感染している場合は禁煙する
塩や高塩分食品のとりすぎに注意する
野菜・果物が不足しないようにするなどの
胃がんに関係の深い生活習慣に注意し
定期的に胃の検診を受けるとともに、症状
や胃の詳しい検査をもとに主治医に相談
しましょう。
日本では、毎年、たくさんの人が、がんに
なっています。 がんの原因は1つではなく
複数の要因が関連して発生しますが
誰でも、高齢になれば、がんになる確率が
高くなります。 また、がん予防についての
研究からは、がんと生活習慣・環境の間に
深い関わりがみられます。 誰でも
生活習慣を改善することで、がん予防に
取り組むことができます。
がんにならないようにする努力は、健康
寿命を延ばすための努力でもあります。
以上
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