月は、宇宙へのゲートウェイ
- 2019/01/10
- 17:00
月は、宇宙へのゲートウェイ
昨年(2018)2月、米国の宇宙ベンチャー企業
「スペースX」社が、火星に向けたロケットの
打ち上げを成功させ、世界を驚かせました。
「スペースX」社の計画では
2024年
火星への有人飛行実施予定
将来
100万人規模を火星に送る計画
ということですが、いま、宇宙探査について
世界の動きというのは、どうなっているの
でしょうか。
[注]
昨年9月に、「スペースX」社の話題を再度
ニュースで見ることになりました。
それは、「ZOZO前澤 社長、月へ」という
ニュースでした。
米企業の大型ロケットを使ったツアーで
民間初となる月周回旅行に、ZOZOの
前澤 社長が、最初の乗客としての参加を
表明したというもので、その米企業が
「スペースX」社でした。
計画では、打ち上げは2023年ごろで
スペースX社が、将来の火星探査を目指して
開発中の大型ロケット「BFR」(再使用型
宇宙船 Big Falcon Rocket)に乗り、6日
ほどかけて月を往復するというものです。
宇宙探査の現状と今後の方向
国際宇宙ステーション
宇宙探査の現状としては、地球及び宇宙の
観測、宇宙環境を利用した様々な研究や実験
などは、国際宇宙ステーション
(International Space Station、略称:ISS)
で行われています。
国際宇宙ステーションは、米国、ロシア、日本
カナダ及び欧州宇宙機関(ESA)などが協力し
運用している宇宙ステーションで、1999年
から軌道上での組立が開始され、2011年7月
に完成しました。 当初の運用期間は2016年
までの予定でしたが、2024年までは運用を
継続し、その後は、アメリカ政府の発表では
民営化する方針のようです。
宇宙探査は地球上空から深宇宙へ
月へのウェイト強まる
新しい宇宙開発
米国のトランプ大統領は、2017年にISS
(国際宇宙ステーション)とは別に、月を周回
する新たな宇宙ステーションの建設を、指示
しました。 宇宙飛行士を滞在させ、再び月面
に降り立つ構想で、将来的な火星探査の中継
基地としての利用も見込んでいます。
日本も、この構想への参加を検討していく
ものと思われます。
宇宙でも覇権争い?
中国独自の動き
中国独自の宇宙ステーションの開発
昨年(2018)、中国の衛星が制御不能になり
地上に落下する恐れがあるというニュース
がありました。
この衛星は、中国が2022年に完成を目指す
独自の宇宙ステーションに関するデータを
収集する目的で打ち上げられた衛星という
ことです。
中国版GPS「北斗」
アジアを中心にすでにサービスを開始し
2018年末には、基本的なシステムが完成した
として、サービス範囲を全世界に向けて開始
すると発表されました。
2020年までにさらに12基の衛星を打ち上げ
精度を高めていくようです。
世界初、月の裏側への着陸に成功
鉱物資源や月面環境の観測を目的とした
無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」が
2018年12月8日に打ち上げられました。
そして、2019年1月3日、世界で初めて月の
裏側に着陸したというニュースが流れ
ました。
着陸した地点は、月の裏側の南極付近で
今後、探査車が周辺を走行し、地形や地下
構造、埋蔵されている鉱物などを詳しく
調べる予定といいます。
月の資源、特に水が目的
過去の探査・観察から、月の極地方の永久影
になったクレーターに氷が存在することが
推測されています。
地球からの水の運搬は高価になることが
避けられないため、月面上の大量の水の
存在は、月での活動を進める上で重要な
要素になります。
もし今後の探査で大量の氷を見つけること
ができたら、液体にして飲用や植物の育成
に利用したり、また太陽電池や原子力発電で
それを水素と酸素に分解することで、呼吸用
の酸素やロケットの燃料を確保することが
できるといいます。
また、月には太陽光が絶えない場所もあり
月面で人類が活動を始める上で重要な場所
になります。
これらは、非常に限られた領域になるので
一番乗りを目指す競争が激しくなっていく
と考えられます。
米国の宇宙軍構想
最近のニュースで
「トランプ大統領が、国防総省に宇宙に関連
する任務を統括する統合軍の創設を命じた。」
というのがありました。
これは、中国、ロシアが宇宙空間の軍事利用を
活発に進めていることへの対抗で、将来的に
は陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊と並ぶ
「宇宙軍」に昇格させる意図のようです。
自衛隊も追随?
宇宙部隊新設へ
我が国では、「防衛省が宇宙部隊新設へ」と
いうニュースがありました。
任務としては、「宇宙ゴミ」(スペースデブリ)
と呼ばれる人工衛星やロケットの残骸の
ほか、他国の不審な衛星などの監視で
サイバーや宇宙、電磁波など新たな領域の
防衛力を強化し、中国が進めているとされる
人工衛星に対する攻撃への対応力を高める
ことがねらいのようです。
まとめ
地球の温暖化・気候変動、環境悪化が今後
顕著に改善するとは考え難く
さらに、人口増加などが重なれば、自ずと
地球外へ活路を見つけざるを得ないだろう
と思います。
その原因のほとんどが人類自らが起こして
きたこととはいえ、もう、時間は元には戻り
ません。
この辺で人類の英知を示さないと、破滅への
時間を加速させ、かつて、生命が生まれ進化
した「奇跡の星」地球が、単に残骸の残った
「遺跡の星」となり、宇宙に漂うだけになる
ように見えるのです。
以上
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昨年(2018)2月、米国の宇宙ベンチャー企業
「スペースX」社が、火星に向けたロケットの
打ち上げを成功させ、世界を驚かせました。
「スペースX」社の計画では
2024年
火星への有人飛行実施予定
将来
100万人規模を火星に送る計画
ということですが、いま、宇宙探査について
世界の動きというのは、どうなっているの
でしょうか。
[注]
昨年9月に、「スペースX」社の話題を再度
ニュースで見ることになりました。
それは、「ZOZO前澤 社長、月へ」という
ニュースでした。
米企業の大型ロケットを使ったツアーで
民間初となる月周回旅行に、ZOZOの
前澤 社長が、最初の乗客としての参加を
表明したというもので、その米企業が
「スペースX」社でした。
計画では、打ち上げは2023年ごろで
スペースX社が、将来の火星探査を目指して
開発中の大型ロケット「BFR」(再使用型
宇宙船 Big Falcon Rocket)に乗り、6日
ほどかけて月を往復するというものです。
宇宙探査の現状と今後の方向
国際宇宙ステーション
宇宙探査の現状としては、地球及び宇宙の
観測、宇宙環境を利用した様々な研究や実験
などは、国際宇宙ステーション
(International Space Station、略称:ISS)
で行われています。
国際宇宙ステーションは、米国、ロシア、日本
カナダ及び欧州宇宙機関(ESA)などが協力し
運用している宇宙ステーションで、1999年
から軌道上での組立が開始され、2011年7月
に完成しました。 当初の運用期間は2016年
までの予定でしたが、2024年までは運用を
継続し、その後は、アメリカ政府の発表では
民営化する方針のようです。
宇宙探査は地球上空から深宇宙へ
月へのウェイト強まる
新しい宇宙開発
米国のトランプ大統領は、2017年にISS
(国際宇宙ステーション)とは別に、月を周回
する新たな宇宙ステーションの建設を、指示
しました。 宇宙飛行士を滞在させ、再び月面
に降り立つ構想で、将来的な火星探査の中継
基地としての利用も見込んでいます。
日本も、この構想への参加を検討していく
ものと思われます。
宇宙でも覇権争い?
中国独自の動き
中国独自の宇宙ステーションの開発
昨年(2018)、中国の衛星が制御不能になり
地上に落下する恐れがあるというニュース
がありました。
この衛星は、中国が2022年に完成を目指す
独自の宇宙ステーションに関するデータを
収集する目的で打ち上げられた衛星という
ことです。
中国版GPS「北斗」
アジアを中心にすでにサービスを開始し
2018年末には、基本的なシステムが完成した
として、サービス範囲を全世界に向けて開始
すると発表されました。
2020年までにさらに12基の衛星を打ち上げ
精度を高めていくようです。
世界初、月の裏側への着陸に成功
鉱物資源や月面環境の観測を目的とした
無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」が
2018年12月8日に打ち上げられました。
そして、2019年1月3日、世界で初めて月の
裏側に着陸したというニュースが流れ
ました。
着陸した地点は、月の裏側の南極付近で
今後、探査車が周辺を走行し、地形や地下
構造、埋蔵されている鉱物などを詳しく
調べる予定といいます。
月の資源、特に水が目的
過去の探査・観察から、月の極地方の永久影
になったクレーターに氷が存在することが
推測されています。
地球からの水の運搬は高価になることが
避けられないため、月面上の大量の水の
存在は、月での活動を進める上で重要な
要素になります。
もし今後の探査で大量の氷を見つけること
ができたら、液体にして飲用や植物の育成
に利用したり、また太陽電池や原子力発電で
それを水素と酸素に分解することで、呼吸用
の酸素やロケットの燃料を確保することが
できるといいます。
また、月には太陽光が絶えない場所もあり
月面で人類が活動を始める上で重要な場所
になります。
これらは、非常に限られた領域になるので
一番乗りを目指す競争が激しくなっていく
と考えられます。
米国の宇宙軍構想
最近のニュースで
「トランプ大統領が、国防総省に宇宙に関連
する任務を統括する統合軍の創設を命じた。」
というのがありました。
これは、中国、ロシアが宇宙空間の軍事利用を
活発に進めていることへの対抗で、将来的に
は陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊と並ぶ
「宇宙軍」に昇格させる意図のようです。
自衛隊も追随?
宇宙部隊新設へ
我が国では、「防衛省が宇宙部隊新設へ」と
いうニュースがありました。
任務としては、「宇宙ゴミ」(スペースデブリ)
と呼ばれる人工衛星やロケットの残骸の
ほか、他国の不審な衛星などの監視で
サイバーや宇宙、電磁波など新たな領域の
防衛力を強化し、中国が進めているとされる
人工衛星に対する攻撃への対応力を高める
ことがねらいのようです。
まとめ
地球の温暖化・気候変動、環境悪化が今後
顕著に改善するとは考え難く
さらに、人口増加などが重なれば、自ずと
地球外へ活路を見つけざるを得ないだろう
と思います。
その原因のほとんどが人類自らが起こして
きたこととはいえ、もう、時間は元には戻り
ません。
この辺で人類の英知を示さないと、破滅への
時間を加速させ、かつて、生命が生まれ進化
した「奇跡の星」地球が、単に残骸の残った
「遺跡の星」となり、宇宙に漂うだけになる
ように見えるのです。
以上
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