「えごま油」で暴走 ? NHK「ガッテン」
- 2018/11/29
- 12:25
「えごま油」で暴走 ?
NHK「ガッテン」
スーパーの食用油のコーナーを見ていたら
一角だけ、がらがらの所がありました。
よく見ると、本来なら「えごま油」がある場所
でした。 他の種類の油はしっかりあるのに
「えごま油」だけなくなっていました。
11月22日のことです。 TVで放送したのかも?
と前日のTV番組を調べると
NHK「ガッテン」で
「スプーン1杯でカラダが激変!?
食べるアブラの新常識」とありました。
多分、このせいだろうと思いましたが
番組を見ていませんでした。
その後、再放送を見て納得しました。
NHK「ガッテン」の内容要約
日本人に足りない油とは
日本人の食生活で、近年、油摂取のバランス
が悪くなっている。
つまり、魚を食べなくなったことで魚から
摂るべき油が不足し、そのことで心臓疾患
のリスクが高まることがわかってきました。
毎日スプーン1杯「ある油」を摂ると心筋梗塞
などのリスクが下がる。
北極圏で大発見
カナダのイカルイトという極寒の町に住む
狩猟民族のイヌイットの紹介
数千年前から北極圏で生活し、アザラシや
セイウチという海洋生物を捕獲して暮らし
てきました。
アザラシ皮を剥ぐ様子
アザラシは体脂肪率50%
セイウチの肉、クジラの油の映像
食事の半分が脂肪と言う、油を食べる民族
油ばっかりで体は大丈夫?
意外な調査結果
心筋梗塞の発症率
イヌイットは、ヨーロッパ人の十分の一以下
それは、食事における
良質な油(アザラシの油)のおかげ
本物のアザラシの油の試飲(出演者)
実験(48人の肥満気味の人)
食事は変えず、毎日スプーン1杯の油を
1か月摂取
1か月後の体重を測定すると
48人中33人が減量(平均0.93kg)しました。
また、中性脂肪の値を調べると、高めだった
17人中、12人に改善が見られました。
実際に
ダイエット外来でこの油を使って効果が
出ていることの紹介
油の種類による働きの違いについて説明
アザラシの油は、中性脂肪の合成を阻害し
さらに、皮下脂肪などの脂肪を燃焼させる
効果があります。
クジラの油(アザラシの油同じ種類)と
オリーブオイルを冷蔵庫に入れると
7時間後
オリーブオイルは固まったのに対し
クジラの油は、固まらない
(マイナス35度でも凍らないそうです。)
消費カロリー(基礎代謝)の変化測定
(2週間、油を摂取)
結果
1日の消費カロリーが70kcal上昇しました。
↓
体の中の脂肪を燃やし、ダイエットにも
つながると考えられます。
種明かし
アザラシの油を摂取するのは無理
(売っていない)
同じ働きをする油がある。
それは?
スタジオの出演者からは、「亜麻仁油」という
声が出る。
麻布大学教授の守口 徹さん登場
それは、「えごま油」です。 と発表
実験で使ったのも、ダイエット外来で使って
いるのも、「えごま油」でした。
えごまとは、内陸の寒冷地に多く生息する
シソ科の植物
油の種類について説明
油は、脂肪酸という分子が結合したもので
細胞の材料や情報伝達に使われる体に欠か
せない栄養素
油は、様々な脂肪酸が混ざっていて
どの脂肪酸が一番多いかで4種類に分類
飽和脂肪酸
バター、牛肉、ココナツオイル、パームオイル
オメガ9脂肪酸
オリーブオイル、なたね油、アーモンドオイル、米油
オメガ6脂肪酸
サラダ油、コーン油、大豆油、ごま油
オメガ3脂肪酸
えごま油、亜麻仁油、魚油、アザラシ油
飽和脂肪酸とオメガ9脂肪酸は、体内で作る
ことができるので、必ずしも食べなければ
ならない油ではありません。
重要なのは、オメガ3とオメガ6脂肪酸です。
体の中で作ることができないため、必ず摂ら
なければいけない
必須脂肪酸と呼ばれるものです。
オメガ6とオメガ3の違いの説明
オメガ6とオメガ3は、体の中で反対の働き
をします。
オメガ6 → 血液を固める
オメガ3 → 血液をサラサラにする
2つの油のバランスが重要で近年研究が進ん
でいるそうです。
現状では、日本人はオメガ3の摂取が低い
そして、オメガ3の摂取が少ないと
心血管疾患のリスクが3.84倍になるという
研究があります。
オメガ3を増やすことが大事
ただし、どちらか一方の過剰摂取は良くない
日本脂質栄養学会の推奨する比率は
オメガ6 → 2
オメガ3 → 1
だそうです。
スタジオゲスト3名の認知としては
亜麻仁油の方でしたが、それにはあまり耳を
貸さず(そのように見えました)
亜麻仁油もえごま油と同じ種類の油であり
えごまは中国や韓国が原産で、北米では
亜麻仁という話はありましたが
両方の比較や違いについての説明はしま
せんでした。
スーパーから「えごま油」が消えた理由
ということで、スーパーから「えごま油」が
消えた理由は
ほとんど「えごま油」に絞って話が進められ
たことと
ダイエット効果があるということが紹介
されたという2点だと思います・
11月24日(TBS・ジョブチューン)では
体に良い油として
オリーブオイル、ゴマ油とNHKでスルーした
亜麻仁油を紹介していました。
日本の食用油売上げランキングは?
1位 サラダ油
2位 オリーブオイル
3位 ゴマ油
油が予防改善してくれる病気とは
オリーブオイル
(オリーブの実を生のまま搾った油)
効果
動脈硬化の予防
動脈硬化を予防する成分
① オレイン酸(他の油の約2倍含まれる)
悪玉コレステロールの値を上げない
② ポリフェノール
悪玉コレステロールの酸化を防ぐ
血糖値スパイクの抑制
急激に増えたブドウ糖によって血管が傷み
脳卒中、心筋梗塞、がんの原因になる恐れが
あります。
空腹状態の健康診断では発見することが
難しく、40代からの加齢とともに危険が
高まります。
オレイン酸の効果
オリーブオイルの入った食べ物を食べると
胃からの食べた物の排出時間が遅くなるの
で糖の吸収が遅くなります。
※ エクストラバージンオリーブオイルは
オリーブの実を生のまま搾ったものなので
皮や種に含まれるポリフェノールが多い。
普通のオリーブオイルは、渋みなどを取り
除く工程でポリフェノールの量も減る。
動脈硬化の予防にはエクストラバージン
オリーブオイルの方が適しています。
ゴマ油
肝臓の働きを良くする効果
肝臓は、食事から摂った栄養をエネルギーに
変え全身に送ります。さらに体内に入った
細菌やアルコールなどの毒素を分解します。
肝機能が衰えると大腸がんや乳がんの
リスクが2倍になるといわれます。
肝機能は加齢とともに衰え男性は、40代を
超えると4割以上肝機能が低下します
肝臓には、常に活性酸素が発生しています。
活性酸素は、細菌やウイルスの攻撃から
体を守るのですが、ストレスや不規則な
生活習慣、偏った食生活により必要以上に
増え続けると、肝臓の正常な細胞まで傷つ
けてしまいます。
肝硬変さらに悪化すると肝臓がんになる
可能性もあります。
アルコールを飲む人、不規則な生活習慣の
人は要注意です。
ゴマ油に含まれるセサミンには
活性酸素が必要以上に発生するのを抑える
働きがあります。
亜麻仁油
亜麻の種から油を搾ります。加熱すると
成分が損なわれるので、熱を加えず圧力を
かける低温圧搾という方法で搾ります。
健康や美容にいい油と大注目の油で、高血圧
の予防・改善に効果があります。
亜麻仁油に含まれるα‐リノレン酸が血管
が硬くなるのを防ぎます。
α‐リノレン酸は、体内に入るとEPAやDHAと
いう成分に変わります。
このEPAやDHAが血管が硬くなるのを防ぐ
効果があります。
亜麻仁油に含まれるα‐リノレン酸の量は
菜種油の約7.5倍と非常に豊富に含まれて
います。
まとめ
それぞれの油の特徴を把握して、試してみれ
ばいいのかと思います。
自分は、やっとオリーブオイルというところ
です。
それと、TVは影響力があるので商品の紹介に
なるような場合は注意が必要だと思います。
以上
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NHK「ガッテン」
スーパーの食用油のコーナーを見ていたら
一角だけ、がらがらの所がありました。
よく見ると、本来なら「えごま油」がある場所
でした。 他の種類の油はしっかりあるのに
「えごま油」だけなくなっていました。
11月22日のことです。 TVで放送したのかも?
と前日のTV番組を調べると
NHK「ガッテン」で
「スプーン1杯でカラダが激変!?
食べるアブラの新常識」とありました。
多分、このせいだろうと思いましたが
番組を見ていませんでした。
その後、再放送を見て納得しました。
NHK「ガッテン」の内容要約
日本人に足りない油とは
日本人の食生活で、近年、油摂取のバランス
が悪くなっている。
つまり、魚を食べなくなったことで魚から
摂るべき油が不足し、そのことで心臓疾患
のリスクが高まることがわかってきました。
毎日スプーン1杯「ある油」を摂ると心筋梗塞
などのリスクが下がる。
北極圏で大発見
カナダのイカルイトという極寒の町に住む
狩猟民族のイヌイットの紹介
数千年前から北極圏で生活し、アザラシや
セイウチという海洋生物を捕獲して暮らし
てきました。
アザラシ皮を剥ぐ様子
アザラシは体脂肪率50%
セイウチの肉、クジラの油の映像
食事の半分が脂肪と言う、油を食べる民族
油ばっかりで体は大丈夫?
意外な調査結果
心筋梗塞の発症率
イヌイットは、ヨーロッパ人の十分の一以下
それは、食事における
良質な油(アザラシの油)のおかげ
本物のアザラシの油の試飲(出演者)
実験(48人の肥満気味の人)
食事は変えず、毎日スプーン1杯の油を
1か月摂取
1か月後の体重を測定すると
48人中33人が減量(平均0.93kg)しました。
また、中性脂肪の値を調べると、高めだった
17人中、12人に改善が見られました。
実際に
ダイエット外来でこの油を使って効果が
出ていることの紹介
油の種類による働きの違いについて説明
アザラシの油は、中性脂肪の合成を阻害し
さらに、皮下脂肪などの脂肪を燃焼させる
効果があります。
クジラの油(アザラシの油同じ種類)と
オリーブオイルを冷蔵庫に入れると
7時間後
オリーブオイルは固まったのに対し
クジラの油は、固まらない
(マイナス35度でも凍らないそうです。)
消費カロリー(基礎代謝)の変化測定
(2週間、油を摂取)
結果
1日の消費カロリーが70kcal上昇しました。
↓
体の中の脂肪を燃やし、ダイエットにも
つながると考えられます。
種明かし
アザラシの油を摂取するのは無理
(売っていない)
同じ働きをする油がある。
それは?
スタジオの出演者からは、「亜麻仁油」という
声が出る。
麻布大学教授の守口 徹さん登場
それは、「えごま油」です。 と発表
実験で使ったのも、ダイエット外来で使って
いるのも、「えごま油」でした。
えごまとは、内陸の寒冷地に多く生息する
シソ科の植物
油の種類について説明
油は、脂肪酸という分子が結合したもので
細胞の材料や情報伝達に使われる体に欠か
せない栄養素
油は、様々な脂肪酸が混ざっていて
どの脂肪酸が一番多いかで4種類に分類
飽和脂肪酸
バター、牛肉、ココナツオイル、パームオイル
オメガ9脂肪酸
オリーブオイル、なたね油、アーモンドオイル、米油
オメガ6脂肪酸
サラダ油、コーン油、大豆油、ごま油
オメガ3脂肪酸
えごま油、亜麻仁油、魚油、アザラシ油
飽和脂肪酸とオメガ9脂肪酸は、体内で作る
ことができるので、必ずしも食べなければ
ならない油ではありません。
重要なのは、オメガ3とオメガ6脂肪酸です。
体の中で作ることができないため、必ず摂ら
なければいけない
必須脂肪酸と呼ばれるものです。
オメガ6とオメガ3の違いの説明
オメガ6とオメガ3は、体の中で反対の働き
をします。
オメガ6 → 血液を固める
オメガ3 → 血液をサラサラにする
2つの油のバランスが重要で近年研究が進ん
でいるそうです。
現状では、日本人はオメガ3の摂取が低い
そして、オメガ3の摂取が少ないと
心血管疾患のリスクが3.84倍になるという
研究があります。
オメガ3を増やすことが大事
ただし、どちらか一方の過剰摂取は良くない
日本脂質栄養学会の推奨する比率は
オメガ6 → 2
オメガ3 → 1
だそうです。
スタジオゲスト3名の認知としては
亜麻仁油の方でしたが、それにはあまり耳を
貸さず(そのように見えました)
亜麻仁油もえごま油と同じ種類の油であり
えごまは中国や韓国が原産で、北米では
亜麻仁という話はありましたが
両方の比較や違いについての説明はしま
せんでした。
スーパーから「えごま油」が消えた理由
ということで、スーパーから「えごま油」が
消えた理由は
ほとんど「えごま油」に絞って話が進められ
たことと
ダイエット効果があるということが紹介
されたという2点だと思います・
11月24日(TBS・ジョブチューン)では
体に良い油として
オリーブオイル、ゴマ油とNHKでスルーした
亜麻仁油を紹介していました。
日本の食用油売上げランキングは?
1位 サラダ油
2位 オリーブオイル
3位 ゴマ油
油が予防改善してくれる病気とは
オリーブオイル
(オリーブの実を生のまま搾った油)
効果
動脈硬化の予防
動脈硬化を予防する成分
① オレイン酸(他の油の約2倍含まれる)
悪玉コレステロールの値を上げない
② ポリフェノール
悪玉コレステロールの酸化を防ぐ
血糖値スパイクの抑制
急激に増えたブドウ糖によって血管が傷み
脳卒中、心筋梗塞、がんの原因になる恐れが
あります。
空腹状態の健康診断では発見することが
難しく、40代からの加齢とともに危険が
高まります。
オレイン酸の効果
オリーブオイルの入った食べ物を食べると
胃からの食べた物の排出時間が遅くなるの
で糖の吸収が遅くなります。
※ エクストラバージンオリーブオイルは
オリーブの実を生のまま搾ったものなので
皮や種に含まれるポリフェノールが多い。
普通のオリーブオイルは、渋みなどを取り
除く工程でポリフェノールの量も減る。
動脈硬化の予防にはエクストラバージン
オリーブオイルの方が適しています。
ゴマ油
肝臓の働きを良くする効果
肝臓は、食事から摂った栄養をエネルギーに
変え全身に送ります。さらに体内に入った
細菌やアルコールなどの毒素を分解します。
肝機能が衰えると大腸がんや乳がんの
リスクが2倍になるといわれます。
肝機能は加齢とともに衰え男性は、40代を
超えると4割以上肝機能が低下します
肝臓には、常に活性酸素が発生しています。
活性酸素は、細菌やウイルスの攻撃から
体を守るのですが、ストレスや不規則な
生活習慣、偏った食生活により必要以上に
増え続けると、肝臓の正常な細胞まで傷つ
けてしまいます。
肝硬変さらに悪化すると肝臓がんになる
可能性もあります。
アルコールを飲む人、不規則な生活習慣の
人は要注意です。
ゴマ油に含まれるセサミンには
活性酸素が必要以上に発生するのを抑える
働きがあります。
亜麻仁油
亜麻の種から油を搾ります。加熱すると
成分が損なわれるので、熱を加えず圧力を
かける低温圧搾という方法で搾ります。
健康や美容にいい油と大注目の油で、高血圧
の予防・改善に効果があります。
亜麻仁油に含まれるα‐リノレン酸が血管
が硬くなるのを防ぎます。
α‐リノレン酸は、体内に入るとEPAやDHAと
いう成分に変わります。
このEPAやDHAが血管が硬くなるのを防ぐ
効果があります。
亜麻仁油に含まれるα‐リノレン酸の量は
菜種油の約7.5倍と非常に豊富に含まれて
います。
まとめ
それぞれの油の特徴を把握して、試してみれ
ばいいのかと思います。
自分は、やっとオリーブオイルというところ
です。
それと、TVは影響力があるので商品の紹介に
なるような場合は注意が必要だと思います。
以上
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