ニオイも好き好き 変わり種がん判別法
- 2018/06/05
- 12:20
ニオイも好き好き
変わり種がん判別法
がん検査(判別法)については
本ブログでも紹介しましたが
Nスぺ「人体‐プロローグ」で血液による
診断(がん細胞から放出される
エクソソームを調べる)が実用化を目指
しています。
また、その後、「尿」による検査の実用化
が進んでいることがニュース等で紹介
されました。
これは、がんが発生すると、尿に含まれ
る代謝物
(約2000種類が既に見つかっている)
のうち数種類に増減がみられることを
利用するというものです。
1ミリの虫ががんを判別
同じ尿を使いますが
その方法が、まったく異なる判別法が
あります。
それは、「線虫」という体長1mmほどの
虫を使ったがん検査です。
線虫とは
線形動物門に属する生物の総称です。
体は細長い糸状・筒状で、透明である
ことが多い。体長は通常0.5~4ミリだ
が、数メートルになる種もある。
約1万種が確認されているが、地球全体
で50万種ほどが存在すると推定されて
いる。土壌・水・海水などほとんどあら
ゆる場所に生息し、昆虫などの無脊椎
動物、植物、人間を含む脊椎動物に寄生
するものもいる(回虫、ギョウ虫など)。
(知恵蔵より)
使用する線虫は、土の中に生息し
人間には寄生しない種類のものだ
そうです。
線虫の特異な能力
線虫は、がんのニオイが好き
線虫は、臭いを感じるセンサーになる
器官を、人の3~4倍持っていて
ニオイを識別する能力に優れている
そうです。
そして、線虫ががんのニオイが好きで
寄っていくことが分かってきたのです。
健康な人の尿は嫌いで逃げるが
がん患者の尿には集まる習性があり
線虫ががん患者の尿に寄るのを指標に
して、がんかどうかを見分けるという
ものです。
どの部位のがんかの判別はできません
が、がんの有無の判定ができるため
そこで選別された人だけ、次の部位別の
検診に行けばいいことになります。
がんのニオイ?
以前、TVでがん患者かどうかを見分ける
「がん探知犬」なる犬がいることを知り
ましたが、実は、がん患者さんは特有の
ニオイを発することが分かっています。
がんのニオイは、血液、尿、呼気など様々な
物に含まれているということです。
驚異の判別精度
高い嗅覚を利用した、犬によるがん探知
ですが、残念ながら、継続して嗅ぎ分ける
と精度が落ちてくるという、犬の限界が
あるようです。
これに対し、線虫は、数百例の患者を
調査した結果、約90%の確率で
「健常」か「がん」かを識別できるといい
ます。
現在は臨床例を増やし、2020年の実用化
を目指しているそうです。
検査費用は、線虫は安価で培養ができる
ため、1回当たり数千円程で済むのでは
と言っていました。
さらに、スーパー線虫も
最新の研究では、線虫の体内に遺伝子
情報を組み替えたDNAを注入し
特定の「がん」が分かる「スーパー線虫」
を生み出そうとしています。
線虫は、早期発見はほぼ不可能といわ
れる、「すい臓がん」に強く反応すること
が分かっているので
すい臓がんを見分ける、「スーパー線虫」
ができれば、尿だけで早期発見できる
ことになります。
まとめ
最近ですが、「認知症」に関するブログで
以下のようなことを紹介しました。
『嗅覚に問題がある人は要注意です。
アルツハイマー病を発症すると
脳の中の記憶を司る海馬よりも先に
嗅内皮質と呼ばれる嗅覚に大きく関わる
部分が萎縮します。
そのため、記憶障害よりも先に嗅覚の低下
が起きるのです。
においが分からなくなったら要注意』
だいたいのニオイはわかるのですが
昔から一つだけわからないニオイがあり
ます。
それは、「お金」のニオイです。
以上
(4月頃のTV東京、WBSのニュースをもとに
まとめたものです。)
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変わり種がん判別法
がん検査(判別法)については
本ブログでも紹介しましたが
Nスぺ「人体‐プロローグ」で血液による
診断(がん細胞から放出される
エクソソームを調べる)が実用化を目指
しています。
また、その後、「尿」による検査の実用化
が進んでいることがニュース等で紹介
されました。
これは、がんが発生すると、尿に含まれ
る代謝物
(約2000種類が既に見つかっている)
のうち数種類に増減がみられることを
利用するというものです。
1ミリの虫ががんを判別
同じ尿を使いますが
その方法が、まったく異なる判別法が
あります。
それは、「線虫」という体長1mmほどの
虫を使ったがん検査です。
線虫とは
線形動物門に属する生物の総称です。
体は細長い糸状・筒状で、透明である
ことが多い。体長は通常0.5~4ミリだ
が、数メートルになる種もある。
約1万種が確認されているが、地球全体
で50万種ほどが存在すると推定されて
いる。土壌・水・海水などほとんどあら
ゆる場所に生息し、昆虫などの無脊椎
動物、植物、人間を含む脊椎動物に寄生
するものもいる(回虫、ギョウ虫など)。
(知恵蔵より)
使用する線虫は、土の中に生息し
人間には寄生しない種類のものだ
そうです。
線虫の特異な能力
線虫は、がんのニオイが好き
線虫は、臭いを感じるセンサーになる
器官を、人の3~4倍持っていて
ニオイを識別する能力に優れている
そうです。
そして、線虫ががんのニオイが好きで
寄っていくことが分かってきたのです。
健康な人の尿は嫌いで逃げるが
がん患者の尿には集まる習性があり
線虫ががん患者の尿に寄るのを指標に
して、がんかどうかを見分けるという
ものです。
どの部位のがんかの判別はできません
が、がんの有無の判定ができるため
そこで選別された人だけ、次の部位別の
検診に行けばいいことになります。
がんのニオイ?
以前、TVでがん患者かどうかを見分ける
「がん探知犬」なる犬がいることを知り
ましたが、実は、がん患者さんは特有の
ニオイを発することが分かっています。
がんのニオイは、血液、尿、呼気など様々な
物に含まれているということです。
驚異の判別精度
高い嗅覚を利用した、犬によるがん探知
ですが、残念ながら、継続して嗅ぎ分ける
と精度が落ちてくるという、犬の限界が
あるようです。
これに対し、線虫は、数百例の患者を
調査した結果、約90%の確率で
「健常」か「がん」かを識別できるといい
ます。
現在は臨床例を増やし、2020年の実用化
を目指しているそうです。
検査費用は、線虫は安価で培養ができる
ため、1回当たり数千円程で済むのでは
と言っていました。
さらに、スーパー線虫も
最新の研究では、線虫の体内に遺伝子
情報を組み替えたDNAを注入し
特定の「がん」が分かる「スーパー線虫」
を生み出そうとしています。
線虫は、早期発見はほぼ不可能といわ
れる、「すい臓がん」に強く反応すること
が分かっているので
すい臓がんを見分ける、「スーパー線虫」
ができれば、尿だけで早期発見できる
ことになります。
まとめ
最近ですが、「認知症」に関するブログで
以下のようなことを紹介しました。
『嗅覚に問題がある人は要注意です。
アルツハイマー病を発症すると
脳の中の記憶を司る海馬よりも先に
嗅内皮質と呼ばれる嗅覚に大きく関わる
部分が萎縮します。
そのため、記憶障害よりも先に嗅覚の低下
が起きるのです。
においが分からなくなったら要注意』
だいたいのニオイはわかるのですが
昔から一つだけわからないニオイがあり
ます。
それは、「お金」のニオイです。
以上
(4月頃のTV東京、WBSのニュースをもとに
まとめたものです。)
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